久留米市山本町豊田、柳坂曽根の櫨並木(はぜなみき)は、18世紀前半から久留米市田主丸町の庄屋、竹下武兵衛が享保15年(1730年)頃に久留米有馬藩内で初めて植栽した。後に、「松山櫨」や「伊吉(いきち)櫨」といった改良種が筑後一円に広がりロウソクの原料として米に次ぐ主要生産物となって藩財政を潤すようになった名残であり、昭和39年福岡県指定天然記念物となる。
幹周り約1m内外樹高約5〜6mの櫨の木が約200本、柳坂曽根沿い約1kmに渡って老木が枝を連ねています。昭和初期まで筑後地方でも「和ロウソク作り」が成されていたが、現在では蝋の原料のみ生産されている。
伊吉ハゼ(いきちはぜ)
実は大小の2種類あり、大粒の方が優良である。枝条がよく繁茂し収穫量も多い。蝋質は粘りがあり、豊凶の差が少なく、やや晩生で収穫も20日ほど遅れる。枝はよく曲がり採取には便利で横広い扇形の見事な樹形となる。福岡県三井郡の原産で、筑後地方に多く栽培されている。
松山ハゼ(まつやまはぜ)
果肉が多く、蝋分も多い。隔年結果の傾向がある。やせ地の栽培にも適するので、全国各地に普く栽培されている。福岡県浮羽郡の産である。
「ハゼ種類説明 近江手作り和ろうそく 大與(ダイヨ)HPより転記」