福岡県久留米市山本町豊田、柳坂曽根の櫨(ハゼ)並木は約200本の老木が枝を連ね、晩秋の九州筑後路を真っ赤に染めていきます。紅葉した落ち葉の灰を釉薬の原料とし、秋のイメージを写し撮ったかの様な、山吹色の「ハゼ灰釉」と櫨の実を燃やした灰は墨絵の世界を映し出した様な「黒ハゼ釉」となります。四季の色を櫨(ハゼ)灰や藁(ワラ)灰など天然灰の釉薬で陶器に表現する九州の窯元です。
福岡県久留米市生まれ。
九州産業大学芸術学彫刻科を卒業後、佐賀県・熊本県などで8年間修行を積む。
その後、久留米にもどり1985年に開窯。現代の食生活に合う器作りを目指しています。
陶 歴
1977年 伊万里在住の今岳窯、溝上藻風氏に師事し唐津焼きを学ぶ。
日展を通じ、13代中里太郎右衛門氏及び中里重利氏に学ぶ。
1983年 熊本県南関町にて小代焼を学ぶ
同 年 日本新工芸展 九州新工芸展
1984年 日本新工芸展 光風会展 九州新工芸展 西部工芸展
1985年 久留米にて開窯 光風会展 九州新工芸展 西部工芸展
1986年 光風会展 西部工芸展
1987年 日本美術工芸会展
1989年 W.ワシントン大学JAPAN ARTS CENTERに納品
1990年 光風会展 日本美術工芸会展 淡交、茶道美術公募展
1991年 光風会展
1994年 淡交、茶道美術公募展
1997年 高良山(久留米市)山中に独力で、半地下式穴窯を作り始める
2000年 穴窯を完成させ、初窯を焼く
2003年 光風会展
*多くは「かんたろうがま」と呼ばれますが、正しくは「けんたろうがま」です。